代替医療

1.はじめに

代替医療についての関心はかなり以前から持っていたのですが、特に注意を向けるようになったのは、家族が健康食品を通販で購入していたのをみたときからです。

その健康食品の原材料は、おそらく非常に豊富に採ることができるものであり従って安価な筈が、実際の値段はかなり高価なものでした。そんな筈はないとは思いながらパッケージを見ると、中に入っていた説明書に曰く、「これは健康食品であり薬ではない」ことがしつこいほど何度も記載されており、同時に「薬事法に触れるので効能は書けない」ことまで書いてあるのです。

つまり、薬ではないが効果を謳うと法に触れるので書かない、とわざわざ書いているのです。これは法を避けながらその文言自体が効能を謳っているに等しい巧妙なやり方です。こういう書き方をする心性自体に非常に胡散臭いものを感じるのですが、癌などの難病に罹患した言わば切実な状況に置かれている人々にはまさに痛いところを突く謳い文句なのです。

おそらくプラセボ効果(偽薬効果)も含めて一定の効果は出るのでしょう。また、その素材が持つ食品としての効果も実際にはあるでしょう。しかし、原材料から考えるとあまりにも高すぎるのです。またその配合も良く分かりません。

食品と言い張りつつ一方で癌も治ると言外に謳い、どこにでもある稀少でもないものを、自らの安全を担保した上で高価に売りつける、それも切実な人々に対して行って恥じない、これは詐欺に近いのではないかと思います。

このような法をかいくぐるような商売を目の当たりにしてから、一方では西洋医学に対しての信頼を持ちつつもそれが心の問題も含めて決して完全なものではないという認識もあり、いわゆる民間療法と呼ばれるその土地に根付く伝統的な療法や、西洋医学とは流れを異にする漢方、アーユルヴェーダなどの歴史と伝統に育まれた療法から、本当に効果のあるかどうかが疑わしい一時の流行のような療法も含めてこのwebの片隅にコレクションしてみようと思っています。

2.スタンス

懐疑主義に軸足を置き、一方ではプラグマティックな面も尊重しつつ医療関係者でもましてや医師でもない一般人としていわゆる中庸を意識して淡々とコレクションしてゆこうと思っています。

なお、ここで言う代替療法とは代替医療、補完医療、民間療法から他愛のないおまじないのようなものまで含めたものを意味しており、厳密な意味での術語ではないことにご留意をお願いいたします。

3.その他

ここで扱う療法やその周辺に関する話題は単にコレクションであってその効能を保証するものではなく、またそれを推奨するものでもありません。

もし実行される際には飽くまで自己責任にてお願いいたします。

現代においては医師の判断を仰ぐことがまずは重要です。これは何度言っても良い程に重要なことです。

万が一実行しいかなる結果を生じても当サイトは一切の責任を持ちません。

 

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