小原弘万氏の念写

小原弘万氏と聞くと、ある年齢から上の人は70-80年代によくテレビ出演されていたのを思い出すかもしれない。
般若心経の読誦100万回を誓願し達成したうえ、生涯で実に220万回以上の読誦を通してある種の超能力を身に着けた方でもある。特に念写能力についてはその結果が後に残るという意味では特筆すべきものであろう。既に物故されているが、その著書についても残念ながら今では全て絶版となっており、古書、図書館蔵書で入手する他はない状況となっている。

その氏のお名前をふと思い出し近所の区立図書館で借りてみたのが写真のともに朱鷺書房刊、「般若心経読誦と不思議」「霊魂の空間探訪」の2冊である。前者は生い立ちと読誦への道のり、そして氏の解釈になる心経の解説、後者は霊的側面を念写とともにエピソードとして語ったもので、なかなか興味深い内容だ。

念写といえば福来友吉であり、下ってはかつて超能力少年であった清田益章氏も念写能力者として記憶に新しい。しかしデジタルのいまとなっては念写という行為も言葉すらも半ば死語となってしまったのは何故なのだろうか。どうも念にはケミカルな感光プロセスと親和性があるような気もする。この辺りが懐疑主義の入り込む余地がある部分でもある。

ルース・B・ブラウンのRadio Visionもいわば念写の一種だ。今後、デジタルでの念写能力者が出てくるかについては非常に興味深いテーマではある。

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Ruth B. DrownのRadio Vision Instrumentと福来友吉の念写
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