サウンドの効果 Vol.1

一度、巷間言われる代替医療としての音響について纏めてみたいと思っていました。ヘミシンクはその代表格でしょう。例えば、このブログの主要目的の一つであるバイノーラルビートは左右からそれぞれ異なる周波数の音源を聞くことによって、その差分にあたる周波数に脳が同調する仕組みです。

例えば、560Hzと564Hzの音源を左右から同時に聞くと、その差分の4Hzに同調するという訳です。何故こんな面倒臭い手続きを踏む必要があるのか、直接4Hzの音を聞けば良いではないかというのは良くある疑問ですが、単に4Hzの音というのは人間の耳には聞こえないからという単純な理由なのです。この理論はヘミシンクの生みの親であるロバート・モンローの発見になるものです。

このバイノーラル音源はAudacityなどフリーのサウンドエディタでも簡単に作成することができます。これで作成した音源に通常の音楽を被せることでより聴きやすくなるでしょう。
また、ある一定の時間ごとに差分周波数を変えてゆくことで、同調する内容をコントロールすることも出来ます。

では、周波数とその同調する脳の状態にはどのような関連があるのでしょうか。
デルタ波 0.5-4Hz 深い睡眠時
シータ波 4-8Hz 睡眠時
アルファ波 8-16Hz リラックス
ベータ波 16-30Hz 覚醒時

このような関係となっており、市販のバイノーラル音源ではα波から特殊な精神状態であるδ波やδ波へ誘導するものがあります。

ライトアンドサウンドマシンは、イギリスの脳科学者、グレイ・ウォルターが発見した、光の明滅で脳が同調するという理論をもとに、パルス音などの音響効果にライトの明滅を組み合わせたもので、商品としてはボイジャーエクセルやマインドスパが有名です。

日本でも故、政木数三博士が左右の音源差分による脳の同調を基とした機器、アルファシータを開発し、製品は実際に販売されていました。まさしくこれはバイノーラル発生装置と言えます。

驚くことに、このアルファシータを再現したアプリがAndroidやiOSでDL出来ます。しかも無料です。有料版は広告の有無の違いだけですから、効果を試したいのであれば無料版で充分です。

Ginilax ジニラックス
http://www.genilax.com

早速私もiPadにインストールしてみました。

また、先のパルス音が脳に同調するという理論をもとに有栖光一氏によりフリーで開発された、OOBE、体外離脱用のパルス音発生ソフト、「おべぱるす」はこの界隈では余りにも有名です。

おべぱるす
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/arisu/obepulse.htm

ほか、体外離脱を目的とした音源は結構ネットに転がっていますが、内容が分からないものが多く、その使用は自己責任というスタンスが基本かつ重要でしょう。異常を感じたら直ちに使用をやめるなどの自衛が必要です。

サウンドの効果ということで、バイノーラルやパルス音について基本的なことを纏めてみましたが、それ以外の話題、例えばソルフェジオ音階やノイズなどについては別稿に改めたいと思います。

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