アンカリング
先般の鈴木啓介氏の著作で興味深かったのがアンカリングという概念だ。これはNLPで用いられるアンカリングとは異なる。NLPでは、特定の体験を五感に結びつけて想起しやすいように条件づける手法を言うが、氏のいうアンカリングとは、余りにも精神の世界に埋没し、現実から遠ざかると反対に現実世界に引き戻されるような事象が起こるというもので、これは現実から遊離することを如何にも阻止するかのような力が働くということらしい。
現実世界の体験はいわば修行のようなもので、これを疎かにしてはいけないということだろうか。
なかなか示唆深い言葉だ。